OfBizの探査:サイバーセキュリティの旅

はじめに

サイバーセキュリティ研究者として、私はしばしば暗号化技術やブロックチェーンセキュリティの最先端を探索しています。この記事では、Apache OfBizエンタープライズアプリケーションが稼働しているマシンに対する最近の侵入テストの取り組みについて深く掘り下げます。このケーススタディを通して、脆弱性の発見、攻撃手法の活用、そしてエンタープライズレベルのセキュリティに関する重要な洞察を得ることができます。

YouTubeでこのビデオを視聴

初期の偵察と列挙

調査の第一歩として、nmapスキャンを実行し、ターゲットマシンの開いているポートとサービスを特定しました。その結果、Webサイトが Java ベースのエンタープライズアプリケーション「Apache OfBiz」を稼働していることが明らかになりました。次に、よくあるWebアプリケーションの侵入ポイントである/managerディレクトリにアクセスしてみましたが、NGINX設定によりアクセスが拒否されました。

Durbustingとバージョン特定

意気消沈することなく、強力なディレクトリブルートフォーシングツールであるFFUFを使ってWebアプリケーションのさらなる探査を行いました。このアプローチはGobusterよりも有効で、ターゲットが404レスポンスを返さなかったため、後者に問題があったことが判明しました。Dirbusting活動の結果、eBayやカタログなど、OfBizに関連するいくつかのディレクトリを発見しました。応答内容の分析により、ターゲットが1.8.12バージョンのOfBizを使用していることを特定しました。

認証バイパスの脆弱性

バージョン情報が分かったので、OfBiz 1.8.12に既知の脆弱性を調べていきました。調査の結果、ログイン機能に認証バイパスの脆弱性であるCVE-2023-29070が存在することがわかりました。必要なパラメータを含む特定のPOSTリクエストを作成することで、認証コントロールをバイパスし、無許可でアプリケーションにアクセスできました。

リモートコード実行の攻撃

しかし、私たちの仕事はこれで終わりではありませんでした。CVE-2023-29070として同定された別の脆弱性では、リモートコード実行が可能でした。この脆弱性はJava逆シリアル化に関連しており、エンタープライズアプリケーションの一般的な攻撃ベクトルです。この脆弱性を悪用するため、最新バージョンのYSOSERIAL(悪意のあるペイロードを生成するツール)を使ったDockerイメージを構築しました。

リバースシェルの取得とデータベースのダンプ

悪意のあるペイロードを手に入れたので、ターゲットシステムでリバースシェルを取得できました。さらに調査を進めると、OfBizがDerbyデータベースを使用していることがわかりました。その後、データベースの内容をエクスポートし、パスワードハッシュをデコードしました。Hashcatを使ってこれらのハッシュを解読することで、プレーンテキストのクレデンシャルを取得できました。

まとめ

この OfBiz インスタンスで発見された脆弱性は、セキュリティ更新に注意を払い、エンタープライズアプリケーションのセキュリティに対して警戒的であることの重要性を示しています。サイバーセキュリティ研究者として、私は脅威の変化する景観と、セキュリティ専門家が先見的で適応力のある存在である必要性を、絶えず思い知らされています。これらの脆弱性を理解し対処することで、より安全なデジタル環境の実現に向けて取り組んでいきます。

主な要点:

  • nmapによる初期の偵察と列挙、ディレクトリブルートフォーシングツールの活用
  • OfBizエンタープライズアプリケーションの脆弱性を発見、認証バイパスとリモートコード実行の脆弱性
  • Java逆シリアル化とYSOSERIALを活用してリモートコード実行を達成
  • リバースシェルを取得し、Derbyデータベースにアクセス、パスワードハッシュを解読
  • セキュリティ更新への注意と、エンタープライズアプリケーションセキュリティに対する先見的なアプローチの重要性を強調
上部へスクロール